感情はコントロールしなくていい(1)

よく、感情をコントロールするためには　とか、その方法とかって書いてあるけど、
それって、本当にできるのでしょうか？
まず、感情のコントロールって、何をすることをもって、コントロールっていうのでしょうか？
・いやな感情が湧いてこないようにすること？
・湧いてきた感情を違うものにすること？
・湧いてきた感情をなかったこと、感じなかったことにすること？
なんだか、どれも違うような気がします。
では、なんのために感情をコントロールするのでしょうか？
その答えが本当の目的ですよね。
感情をコントロールすれば、それがかなうんじゃないかって思うから
感情をコントロールしようとするんですよね。
目的は、
・湧いてきた感情自体、感じたくないものだから　　かもしれない。
・湧いてきた感情を元に、突飛な行動にでてしまうから　　かもしれない。
・あとで、その感情をもったことに対して自己嫌悪に陥るから　　かもしれない。
感情をコントロールするなんて、かなり難しいことをするよりも、それらが解決されればいいんですよね。
それなら、できますよ。
まず、自分を知ること。
これが大事。
でも、もしかしたら、この文章を読んでいる人なら、もう、それはできているのかもしれないですね。
そんな自分をわかってて、それでもどうしようもないから、ここにきているのかもしれませんね。
自分は、ある状況になったとき、○○って思っちゃうんです。とか、
自分はこんな状況になったとき、○○な行動をとってしまうんです。
この程度でいいんです。
ないですか？こんなこと。
彼女にもありました。
それは、恋人に対して。
なんだか自分ばっかりが、相手のことを好きな感じがして、彼の発言にいちいち、反応していました。
そして、彼の発言の言葉尻をとっては、被害妄想的に考えて、うわーーー　ってなってしまったりしていました。
そのことで、彼とけんかすることもしばしばでした。
最初の頃こそ、彼も、優しく、「ごめんね」って言ってくれました。
でも、何回も同じことを繰り返すうちに、
彼もどんどん、疲れてきてしまいました。
そして、ある日、彼の発した些細な言葉が原因で、
感情が爆発し、
そんな彼女の様子をみて、
別れ話にまで発展しました。
その時に、彼女は気がついたのです。
自分の「くせ」に
自分が、恋人として、周りよりも特別に扱ってもらえないと　すねる。
自分の思い通りの言葉を言ってもらえないと　　すねる。
自分の思い通りの行動をしてもらえないと　　すねる。
言葉尻をとっては、
「やっぱり私のことなんか、愛してなんかいないんだ」につなげてしまう、
「くせ」　があることに気がつきました。
彼女はこのままではいけないと思いました。
別れ話にまで発展してしまった。
今は、無事なんとかなったけど、これから先、また同じことを繰り返してはいけない　と。
次に彼女は、そんな「くせ」を治すにはどうすればいいか、試行錯誤しました。
心理療法などをつかって、さまざまな問題を解決してきた彼女でしたが、
恋愛の悩みは、大きく、そう簡単に解決できませんでした。
でも、彼女は知っていました。
私たちの心は、
コントロールできる表層意識と
コントロールできない潜在意識でできていることを。
そして、コントロールできない潜在意識がその９７％を占めていることを。
行動の「くせ」、こころの「くせ」というのは
コントロールできない、９７％をしめる潜在意識の影響を受けているから、
いくら、３％の表層意識で「かえよう！」としたって無理なことを。
ということで、彼女は、
「湧いてくる感情は、止められないし、変えられない！」と腹をくくりました。
そう、感情をコントロールすることをやめたのです。
感情はコントロールしなくていい②